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脊柱管狭窄症について

脊柱管狭窄症とは?

背骨は、大きく椎骨、椎間板、神経、黄色靭帯の4つから成り立っています。また、脊髄神経は守られるように背骨にあるトンネルの中を通っており、このトンネルを脊柱管と言います。

脊柱管狭窄症とは、神経が通っている脊柱管という骨のトンネルが狭くなる病気です。神経がトンネルの中で圧迫されたり、炎症を生じることで神経痛が出現します。

中高年男性に多い脊柱管狭窄症は、神経を納めている脊柱管の内面が、前からは椎間板や椎体後縁の骨棘の突出、後ろからは黄色靭帯の肥厚、横からは椎間関節の骨棘で狭くなった状態を指します。

神経および神経周辺の血管も圧迫されるため、脊柱管内で上下の自由移動ができず、数百メートル、数十メートル歩くと痛みやしびれで立ち止まり、休憩しなければ次の一歩が進まない間欠跛行が生じます。しゃがんだり、前屈すると血管や神経の圧迫状態が解放されるため、再びしばらく動けるようになります。

脊柱管狭窄症の根本原因は?

「根本原因の一因に椎間板の損傷が関与している」ということが分かってきました。その理由を以下に説明していきます。

幼少期には慢性的な腰痛が出現しませんが、クッションである椎間板、骨、神経の損傷が無く、機能が正常だからです。しかし、椎間板の加齢変化によって狭くなることや、背骨のずれや椎間板ヘルニアなどでも脊柱管が圧迫されて狭窄症になっていきます。早ければ16歳前後から腰の部分に最も負担がかかるため、椎間板が損傷し始めます。そして損傷部分からクッション成分の源である髄核が漏れだし、椎間板自体が減少しクッション機能が低下します。クッション機能が低下すると骨に負担がかかり、椎間関節の変形、椎体の変形が生じます。骨に変形が生じると、最終的に神経が存在する空間である脊柱管が狭くなり、神経を圧迫し始めます。つまり、脊柱管狭窄症は椎間板の損傷から始まることが分かってきました。

もう一つは黄色靭帯の変性です。黄色靭帯は脊柱管にある靭帯の一つで、骨と骨をつないでいます。加齢によって筋肉が衰えてくると、体を支えるために黄色靭帯が肥厚します。そうすると、脊髄を圧迫し、脊柱管の狭窄が起こります。

こんなお悩みはありませんか?

カルテイラスト

足のしびれ
お尻から太ももの裏、ふくらはぎや足にかけて痛みやしびれ、重だるさが出てきます。重症でない場合、軽度の腰痛も表れることがあります。

間欠性跛行
歩いているとお尻から太ももの裏、ふくらはぎや足にかけて痛みやしびれ、重だるさの症状が出現してきますが、しばらく座ったり屈んだりしていると改善してまた歩けるようになります。

筋力低下
筋肉をコントロールしている神経の障害が強く、また長期間に及ぶと筋肉が次第にやせ細ってきます。筋肉の萎縮があると、たとえ手術を受けたとしても、筋力が回復しない恐れが高くなります。

排尿、排便障害
脊柱管狭窄症が進行して重症になると、仰向けになっても足のしびれが起こって体を横にして背中を丸めないと眠れなくなるほか、便秘、頻尿、尿もれ、残尿感などが出てきます。

辛い姿勢
シルバーカーやショッピングカートを押していると楽に歩けるのが特徴で、寝ていたり、座っていると症状は出現せず、自転車に乗ることなども問題なく出来ますが、真っすぐ立っているのには苦痛を伴います。

脊柱管狭窄症 に対する当院の考え

脊柱管狭窄症イラスト

「歩き始めは何も症状がないが、しばらく歩くと下肢のしびれや痛みが出てきて歩けなくなる。そして腰を曲げて休憩すると症状が和らぎ再び歩けるようになる。」
このような”間欠性跛行”が脊柱管狭窄症の特徴的な症状としてみられます。また、腰を反った時に痛みが出るのも特徴です。

脊柱管狭窄症は、脊柱管が狭くなり馬尾神経が圧迫される”馬尾型”、脊椎から外に向かう神経根が圧迫される”神経根型”、馬尾型と神経根型が合わさった”混合型”に分類されており、60代以上の女性に多いとされています。症状が進行すると、排尿障害や筋力低下、脱力がみられます。

そうならないように腸腰筋の短縮やハムストリングスの短縮による体幹の伸展を軽減したり、体幹保持のために腹横筋の強化を行うことを推奨します。

脊柱管狭窄症 はなぜ起こるのか?

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脊柱管狭窄症は、脊柱管の中を通る神経が圧迫されることで起こります。特に加齢に伴う変性や、腰を使う作業の繰り返しなどの負担から黄色靭帯が肥厚し、脊柱管が狭くなることで神経が圧迫されます。また、椎間板内の髄核が繊維輪を突き破り神経を圧迫し神経が炎症することで起こる腰椎椎間板ヘルニアや、腰骨が変性しズレているすべり症と併発することもあります。このことから、60代以上の女性に多く発症すると言われています。他にも、生まれつき椎孔が狭いことから発症する場合もあります。

放置しても自然に軽減することはなく、少しずつ進行していくため、早めの対策が必要です。

脊柱管狭窄症 を放っておくとどうなるのか?

腰痛イメージ

脊柱管狭窄症を放っておくと、足にしびれや痛みが生じたり、足の筋力の低下や痛み、しびれにともない歩ける距離が短くなってきます。神経の障害が進行すると、階段でつまずく、足先が持ち上げにくい、スリッパが脱げやすいなどの筋力低下が見られることがあります。また、症状が悪化すると会陰部の感覚障害や頻尿、残尿感といった排尿障害が見られる場合があります。排尿障害や下肢の脱力といった症状がある場合は、早急に手術を検討する必要があるため、専門家の診察を受けてください。

大事なのは、何か症状に変化があれば放置せず、適切な範囲での施術を受けていただくことを推奨します。

脊柱管狭窄症 に効果的な当院の施術メニューは?

施術と院のイメージ

脊柱管狭窄症に対して効果が期待できる施術メニューは3つあります。

まず1つ目は、「EMS」という電気を使った施術です。この施術を受けることで、背骨を支える筋肉であるインナーマッスルを鍛えることができ、症状が軽減しやすくなります。

2つ目は、「骨盤はがし」という反り腰軽減の施術です。脊柱管狭窄症は反り腰により神経や血管が圧迫されることで発症しやすいため、反り腰の軽減は必須です。

そして3つ目は、「筋膜ストレッチ」という柔軟性と血流不足を改善する施術です。反り腰になると下半身の柔軟性や血流が失われやすいため、その改善が必要です。

その施術を受けるとどう楽になるの?

紹介イメージ

これらの施術を受けることで、背骨のズレによる神経や血管の圧迫や下半身の柔軟性や血流不足が軽減されます。その結果、脊柱管狭窄症によるしびれや痛みが軽減され、日常生活がより快適になります。

腰椎が狭窄すると下半身にしびれが生じることが一般的ですが、圧迫を取り除くことでこの症状が軽減されます。さらに、柔軟性や血流不足の改善によって、しびれや痛みの悪化を防ぐことができます。

脊柱管狭窄症 を軽減するために必要な施術頻度は?

脊柱管狭窄症を軽減するために必要な施術頻度は、急性期で痛みやしびれが強く出ている場合は毎日施術を受けることをおすすめします。なぜなら、早急に背骨を支える筋肉を活性化し、反りによって圧迫されている神経や血管を解放することが非常に重要だからです。

脊柱管狭窄症と診断された場合は、できるだけ早く施術を開始し症状の軽減を図ることが必要です。